🏛️ 政府・公共機関 🔐 セキュリティ認証 最終更新: 2026-05-07

Gemini Enterprise・NotebookLM Enterprise が ISMAP 登録完了

2026年4月28日、米Googleは「Gemini Enterprise」および「NotebookLM Enterprise」が日本政府向けセキュリティ評価制度「ISMAP(政府情報システムのためのセキュリティ評価制度)」の基準を満たし、本登録を完了したと発表しました。生成AIサービスとして初の国内政府調達対応となり、中央省庁・地方自治体・政府関連機関での正式利用への道が開かれました。

🔐 ISMAP(イスマップ)とは?

ISMAP(Information system Security Management and Assessment Program)は、政府が求めるセキュリティ要件を満たしたクラウドサービスをあらかじめ評価・登録し、政府機関が安全なクラウドを迅速に調達できるようにする制度です。

📌 運営機関

  • • デジタル庁
  • • 総務省(MIC)
  • • 経済産業省(METI)
  • • 国家サイバー統括室(NCO)
  • • 情報処理推進機構(IPA)が実務担当

📌 重要なルール

  • 調達省庁はリスト掲載サービスから調達することを原則
  • • 登録サービスは定期的な監査で維持
  • • ISMAP-LIU(低影響系)も別途存在
  • • 登録情報はISMAPポータルで公開

Google の ISMAP 登録サービス一覧

2026年4月時点で登録済み・新規登録のサービス全リスト

サービス名 カテゴリ 登録状況 用途・備考
NEW Gemini Enterprise AI(新規) 2026年4月 生成AIアシスタント。Google Workspace統合でメール・文書・会議に活用
NEW NotebookLM Enterprise AI(新規) 2026年4月 ソースグラウンドAIリサーチツール。文書・PDFを読み込み質問・要約
Google Cloud クラウド基盤 既登録 IaaS / PaaS 全般。政府システムのインフラとして広く採用
Google Workspace グループウェア 既登録 Gmail / Docs / Drive / Meet。多くの省庁・自治体で導入済み
AppSheet ローコード 既登録 ノーコード業務アプリ作成。Google Workspace Businessに含まれる
Bare Metal Solution クラウド基盤 既登録 物理サーバー専有型クラウド。レガシー基幹系移行に利用
Firebase 開発基盤 既登録 アプリ開発バックエンド(認証・DB・ホスティング)
Looker Data Platform データ分析 既登録 BIツール・データ可視化。政府統計・ダッシュボード用途

今回の登録で何が変わるか

🏛️

中央省庁・自治体

「ISMAP未登録だから使えない」という調達障壁が消える。議会資料・政策立案・会議録要約にNotebookLMを正式採用可能に。

🏢

政府系企業・準公共機関

政府調達ルールに準拠した形でGeminiをWorkspaceに統合できる。既存Workspace導入機関はアドオン追加のみ。

🔬

研究機関・大学

国立大学・研究機関での公費を使った生成AI利用が容易に。大型研究プロジェクトでの正式採用への道が開く。

ISMAP 取得状況:主要AIサービス比較

政府・公共機関での調達可否を左右する最重要認証。2026年5月時点。

Google (Gemini Enterprise) ✅ 取得済(2026年4月)

生成AIサービスとして初のISMAP登録。政府調達の正式リストに掲載

Microsoft (Azure OpenAI / Copilot) ✅ Azure は取得済(政府クラウドあり)

Microsoft Azure Government / Azure Japan East でISMAP対応。Copilot for M365は個別確認要

OpenAI (ChatGPT Enterprise) ❌ 未取得(2026年5月時点)

FedRAMP・ISMAP ともに未取得。日本政府調達での利用は現状困難

Anthropic (Claude Enterprise) ❌ 未取得(2026年5月時点)

SOC 2 / ISO 27001 / ISO 42001は取得済だがISMAP未取得。公共調達不可

※ OpenAI・Anthropic の日本公共機関向け利用は、各社のエンタープライズ契約によるセキュリティ対策(ZDR・BYOK等)は可能ですが、政府調達のISMAPリスト掲載は現時点では対象外です。

政府・公共機関向け 調達ステップ

1

ISMAP ポータルで登録確認

ismap.go.jp のクラウドサービスリストで「Gemini Enterprise」「NotebookLM Enterprise」を検索し、登録番号・登録期限を確認する

2

調達計画に記載

仕様書・調達要件に「ISMAPクラウドサービスリスト登録サービスを使用すること」と明記。Gemini Enterprise を特定サービスとして記載可能に

3

Google Cloud / Workspace ライセンス確認

Gemini Enterprise は Google Workspace Business / Enterprise プランのアドオン。既存の Workspace 導入機関は追加費用のみで利用可能

4

セキュリティ要件の確認

機密情報レベル(非秘密・要注意・秘密等)に応じた設定確認。ISMAPは基準であり、追加のデータ保護設定(暗号化・ログ保持)は各機関で設定必要

5

Google Cloudとの契約

政府向け専用サポート(Google Cloud公共事業チーム)へ問い合わせ。ISMAP登録番号を基に契約締結

登録された2サービスの主要機能

Gemini Enterprise

  • Google Workspace (Gmail / Docs / Sheets / Meet) に統合
  • NotebookLM Enterprise が付属
  • Gemma モデルをカスタムチューニング可能
  • 管理コンソールで組織全体の利用制御・監査ログ
  • Gemini Cloud Assist(GCPインフラ操作支援)利用可

NotebookLM Enterprise

  • PDF・Docs・スライド・録音などを「ソース」として投入
  • ソース外の情報を参照しない「グラウンドAI」方式
  • 会議録・議事録・政策文書の要約・Q&Aに最適
  • 組織内データはモデル学習に使用されない
  • Audio Overview(ポッドキャスト形式の音声要約)機能

📋 まとめ:政府AI調達のゲームチェンジャー

  • 2026年4月28日、Gemini Enterprise と NotebookLM Enterprise が ISMAP 登録完了
  • 生成AIサービスとして初めて政府調達の正式リストに掲載
  • ChatGPT Enterprise・Claude Enterprise はISMAP未取得(2026年5月時点)
  • 既存の Google Workspace 導入機関は追加アドオン費用のみで利用可能
  • 政府・自治体・研究機関での本格的な生成AI利活用が加速する転換点

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